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実験的にあれこれ


by para_noid
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眼鏡

「眼鏡の度が合わない。」と最近不調を訴えていたところ、体調を気にかけてくれたものか、親から眼鏡屋に強制連行。かなり高価な眼鏡を新調していただくこととなりました。

流石に高価ということもあり、かなり気後れしたのですが……「お前の職業柄、今まで就職祝いも出来なかった。」「人様に顔を見られることもあるし、一つしっかりとした顔となる眼鏡くらい造っておきなさい。」などと諭されては反論も出来ず、有難く造っていただくことに。実のところ、交わされた会話はもっと冗談交じりの馬鹿話だったはずなのですが、贅肉を削いで要旨のみ書いてみると「相当、良い話しだったっぽい」事に気づかされ、今更ながら感謝の念がドバドバ心に溢れます。本当に感謝。



さて、伺ったのは恵比寿にあるこぢんまりとした眼鏡屋さん。親自身、何度かその店で眼鏡を造ったことがあるらしく、「フレームも良い物が揃っているし、何より検眼技師の男性の腕がいい。」ということで、何時かは薦めるつもりだったのだとか。確かに、技師さんはあっと言う間にバランスの良い仮レンズを調整して下さったので、流石の印象。出来上がりが本気で待ち遠しゅう御座います。

眼鏡_c0059581_1435923.jpg



しかし……今まで自分にとって、眼鏡というのは「大量生産の消耗品」でしかなっかったんですが、そういった眼鏡認識を大きく改めさせられるお店でした。ビンテージ物の古い眼鏡フレームを多く扱ってらっしゃるお店だったのですが、デザインはどれも美しく、機能美に満ちており……「眼鏡ってのは、レンズを交換することで何時まででも使い続けられる物なのだ。」と思い知らされた次第で。

それにしても、途中で出ていらした社長さんの眼鏡に対する情熱は尋常ではなく、眼鏡道の底知れぬ奥深さには畏怖をすら感じた次第。……眼鏡の道は、修羅の道に相違ありません。綺麗な女性店員さんからして、「この眼鏡を掛けているのを見たら、眼鏡好きの人ならきっと声を掛けてきますよ!」とニコニコと語る始末。「眼鏡好きの人」という、ある種異世界の台詞がナチュラルに出る辺り、やはり……奥深いと言うか業が深いと言うか。

しかし、その台詞……最初こそ笑って聞いていたけれど、いざ眼鏡の美しさに気がついてみると「笑い話じゃない」事にも気づかされます(苦笑)。アホな話ですが、あの店に行ったが為に、今やすっかり眼鏡の虜に成り下がりまして御座います。眼鏡も行くとこまで行くと、芸術品で御座いますよ。もう、別の意味で眼鏡フェチになりかねん勢いです。


と、馬鹿話ばかり勢いで書いてしまいましたが……自分は、蔓に小さく彫金を施してある、丸眼鏡を選択。いずれレンズの出来た折りにでも、写真を載せさせていただきます。一目惚れした眼鏡かつ、大事なプレゼントなので……一生使っていくのだろうと。そうあれかしって感じ。

おまけ:面白かった社長語録
「眼鏡で人の印象は変わります。色々な眼鏡を持ち、シチュエーション毎に自らを演出していくのです。」
「コンタクトなんて目に悪い物はいりません。」
「眼鏡のレンズ技術は日夜進化しています、矯正できないということはありません。」
by para_noid | 2005-07-23 01:57