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実験的にあれこれ


by para_noid
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ひとり道行き(話半分で聴いておこう日記)

微妙に年末の心寂しさを堪能しております。別段用事もないのに出かけては、出先でぼんやり町を眺め、本を読み、ぶらり歩いて回るの事。名付けるならば、アクティブな引きこもりってところです。目的もなくテクテクと道を歩きながら、風の冷たさにケホケホと咳き込み、ふと尾崎放哉の『咳をしてもひとり』という句をうっすらと思い出してみたり。妙に懐かしかったので、帰宅してからは尾崎放哉の句を探し、自由律俳句の「なんでもあり」なフリーダムな句っぷりにニマニマしておりましたよ。放哉様は本当に、薄ら寂しい句を書かれよるわ(ニマニマ)。

とりあえずwikiから三つほど抜き取ってみれば

・いれものがない 両手でうける
・考えごとをしている田螺が歩いている
・こんなよい月を 一人で見て 寝る

特に「こんなよい月を一人で見て寝る」は昔からのお気に入りなんだが、何でしょうねこのジワジワくる感。ってか自由律は本気で自由すぎる。だって「考え事をしている田螺が歩いている」などに至っては、知人のノートにこれが書いてあったら本気で相手を心配するレベルでアレですよ?あぁ、たまらん。

よし、1人放哉祭りでもやるか。適当に思いついたまま、見たままをメモって、句だと言い張る1人祭り!!よしっ、俺今最高に1人上手!!とりあえず、「寂しくなんかない」を鏡の向こうの人の目を見つめながら100回唱える荒行で身を清めてから句作を始めるか!んー、「盛り上がってもひとり」。ただのパクリだが、自分へのダメージは本物。故に、本物。

ちなみに今日の道の友は「チャイルド44 (トム・ロブ・スミス 新潮社)」。このミステリが凄いに毎年踊らされるかわいそうな消費者っぷりを発揮だ。ってか、息が詰まりそうになるっす。
by para_noid | 2008-12-26 22:54 | 戯れ言