実験的にあれこれ


by para_noid
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優しさ

自分はどうにも利己的で、あまり他者に対しての優しさを持ち合わせていない。お年寄りに席を譲ろうが何をしようが、とにかく打算やら人目を気にする自分やらが常について回る。その自覚だけは片時たりとも離れる事はない。






そういう自覚の下に世を生きてきたので、どうにも「世の全ての人々というのは、すべからく打算というものを働かせているのである。」という思いが何処かにある。人とつき合うなかでも、ふと我に返り其れを思うことがある。

だが稀に、ごく稀にだが、そういった打算的な要素を感じさせぬ人というのが居る。誰と言う事は特に言及せぬのだが、最初にその人と出会ったときの自分は酷く狼狽した。「こんなに良い人間など居てたまるかよ。」と思い、何だか妙な敵愾心を持った事を覚えている。思えば、優しくなれぬやら何やらと、心根の悪しを照らされるようで居心地が悪かったのだろう。

だが、長らくその人とつき合ってみて、「どうやら本当に、心の根からの善人という者も居るのだ。」と感ぜさせられた。そして、「自分は到底こうはなれないが、なればこそこういう人は大事にせねばなるまい。」と感ぜさせられた。

優しいというのがどういうものかは、相も変わらず微妙に解らない。どうすれば心底優しいのか、打算もなく人に優しくするにはどうすればいいのか、どうにも難しくて悩んでしまう。ただ、自分が大事にせにゃならんと思う稀な人、物をせめて大事にしようと思う。そうする内に、気づけば優しくなれるかもや知れない。
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by para_noid | 2005-03-03 01:18 | 戯れ言