実験的にあれこれ


by para_noid
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正しいか正しくないのかは別腹

高校の先輩、風間さんと共に映画「シッコ SiCKO」を観て参りました。



興味深く、扱っているネタも本当に面白い!!のだけれど、やや冗長な感じが強かったかなと。一つ一つの問題の深刻さは充分に伝わって来るし、制度の抱える問題点を他国の制度と比較していく手法も実に解りやすい。だけれど、「この国にも皆が救われる優秀な医療制度を!」という主題を呼び出す為のネタが多岐に渡りすぎて、声が届きづらくなってしまっている印象でした。

ムーアさんの主張に沿うように、いちいち論点をずらしてくるし、情報の取捨選択も恣意的に過ぎる感があり……そういった点では突っ込みどころも多いのだけれど(むしろそこが楽しくもある)、それだけ問題提起したい点が多すぎるんだろうなぁ。正直、「営利企業が保健を管理」している米国制度は、恣意的な情報に引きずられているにしても、生きづらそうな閉塞感に満ちておりましたよ。俺何ぞは、過去の持病のせいで保険にすら入れん様だしな……(;´Д`)。

後は、コロンバインの頃の「狙った悪意あるジョーク分」が薄かったためか、茶化す様なシーンが茶化しきれておらず、悲壮な話しがより悲壮に見えてしまった位が……不満にならない不満のような点。各話の精度が高く、全体的に大変勉強になり、面白かったです。その国で、実体験として味わっていないと理解しきれない空気はあるのでしょうが、我が身に置き換えつつ、自国の医療を振り返り見る機会を持つ良い作品なのではないかと思っております。

まぁそんな感じ。笑いながら突っ込む点を探さないと、ちょっとつらい話が多すぎたわよ。

しかしなんだ、共産主義を大きな社会悪として糾弾するシーンが、多く象徴的に描かれていたが、そのギャップを感じられたのが一番の収穫だったのかも。
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by para_noid | 2007-08-31 01:38 | 戯れ言