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実験的にあれこれ


by para_noid
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自殺絡みの話し。

評論家の呉智英という人物が「虐めで自殺するくらいなら報復しろ。」とさるコラムにて発言していたが、そこにある皮肉、理屈うんぬんを抜きにこれがどうにも肌に合わない。







『被害者が自ら死を選ぶなんてバカなことがあるか。死ぬべきは加害者の方だ。いじめられている諸君、自殺するぐらいなら復讐せよ。死刑にはならないぞ。少年法が君たちを守ってくれるから。』

引用:産経新聞社「【コラム・断】イジメで自殺するくらいなら/呉智英氏)



「少年法によって加害者が守られていることを、皮肉っているだけ。」なのかも知れないんだけれど……真に受けちゃう人が居ると、それはそれで嫌だなと思った次第。暴力による直接解決では、何も解決はしないと思うのですよ。むしろ、報復に訴えた子自身が、社会からより一層阻害される危険性が強いかと。

相手を傷付けた時点で、加害者側に貼られる社会的なレッテルってのは、長く、時には一生ついて回ってしまうものですから。この呉氏の意見、「自殺するくらいなら」→「殺してから死ね。」と、「この後も続く人生を無視し、生存しないことを前提とした意見。」に見えてしまって……どうにも「嫌な捉え方の幅が多く」て雑に見える。何ぞ、悲しい心持ちになります。


「じゃぁ、どうするのか。」と問われても、自分の中に対案がないのが更に悲しいのですけれどね。虐めは、似たケースはあっても同じケースはないだろうし、「何をどうするのが正しいのか?」が今ひとつ私には見えていない。解決策は個別に探っていかなければならない上に、どういう状況に持っていくのが「解決」なのかも解らない。自分なぞはもう、この辺で完全に考えがまとまらなくなってしまうのです。


とりあえず、死ぬだ何だっちゅーのは後味が悪くて、やはり好きにはなれません。言葉は悪いのですが、自殺が問題化したこの機に、とことん個人で死ぬ事なり虐めなりを考えりゃいいと思っております。行政だ制度だは、まぁ個人が変わればいずれ変わるでしょう……いや、積極的に変えるべきなのかも知れませんが、そこは実のところ「どうとでもすりゃ良い」と思ってしまう(この辺がいい加減)。

なんでも構わないが、「まずは小さく、それぞれが思うなり考えるなりする。そこから始めるしかないんじゃないかしらん。」辺りですは、自分は。そうすりゃ、何時の日か、今よりほんの少しだけましにはなるかも知れない。まぁ、ならないかも知れませんけど。……加害者に対するペナルティは醸成したいよなぁ。
by para_noid | 2006-11-28 01:19